サードプレイス(第三の場)無しに生きていけるのか?

サードプレイスは、都市社会学者の Ray Oldenburg が2001年に提唱したものです。

 

サードプレイスとは、「家庭や学校や職場ではなく、とりたてて行く必要はないけど、行きたい場所」のことです。このようなインフォーマルな公共的集合スペースが、コミュニティや公

共的生活にとって重要なのです。居酒屋、バーやスナック、コーヒー店やカフェなどのサードプレイスが、民主主義の活力の中心だと言っています。

 

喫茶店
喫茶店

サードプレイスとは、人が見ず知らずの他人と出会う場です。人は他人と出会うことで、異なる世界を知り刺激を受けます。

人は他人を見ることで、自分を振り返ることができます。そして、人はそこで異文化とそのルールを学び身に着けます。

 

 

サードプレイスというのは、会社や役所での肩書を捨てて、まさに肩の力を抜いてたたずむ場所です。一人で行っても孤独ではなく、なんとなく緩やかな連帯ができる場所がサードプレイスです。

そう考えてみれば、スポーツジムやスーパー銭湯、それにパチンコ店もサードプレイスです。何週回っても構わない山手線がサードプレイスだった人もいるかも知れません。図書館や公園なんかもそうですね。

 

新型コロナ騒動で、サードプレイスが失われてきています。東京では、知事が主導して官営の自粛警察がうごめきだしました。都会に住む人間が、サードプレイス無しに、いつまで生きていけるのか?壮大な実験のような気がします。