朝のテレビで、感染学がご専門の○○先生がおっしゃっていました。
先生「日本はアジアのなかでは新型コロナの致死率が2番目に高い。」MC「そうなんですか。それは本当に怖いですね。」せっかくですので、アジアの国が(先生がどこまでアジアに含めているのか、わからないのですが)公表している感染者数と死者数に、総人口と高齢者人口。総人口100万人あたりの死者数と高齢者人口100万人あたりの死者数を表にしてみました。
先生がおっしゃるように、日本の人口100万人あたりの死亡率はフィリピンに次いで、アジアで2番目に高くなっています。しかし、表(表は死者数が多い国から並べています)を見れば、日本がアジアの中でとても危険な国であるなんて、誰も不安には思わないでしょう。
最初に注意しておくことが、3つあります。
1つ目は、アジアの国というのは、そもそも肺炎という疾患がそれほど多くない赤道近くの暖かい国が多いということ。また、高齢化が進んでいない若い国が多いということ。
2つ目は、信頼に足るだけの情報を収集する能力が不足している国があるということ。
3つ目は、情報を収集しても正確には公開をしないと疑われる国があるということ。
このデータからわかることは、アジアの国で新型コロナウイルスでの被害が少ない国は、タイとシンガポールとベトナムくらいです。いずれも、肺炎の既往症を持つ人は少ないと想像される暖かい国です。(北朝鮮は当然ですが、カンボジアやネパールなどの数字は信頼できるか不明なので、除外します。)
まぁ、あんまり心配しなくてもいいわけです。
この24か国で人口が40億人を超え、世界人口の53%を占めています。データの信頼性に多少の疑問(大いに疑問の国もちょっとあります)はありますが、人口100万人あたり死亡率で約4人ですから、アジア域内での人の往来再開を検討してもいいように思います。