日本の知識人と称する人は、自国を蔑み、国民を馬鹿にし、政権を批判することを好みます。
新型コロナウイルス感染症に関しては、日本国内の状況についての情報開示が少なすぎます。どこの国でも、どんな人が亡くなっている、重症になっている、どんな既往症があれば危ないなどの情報を提供しています。日本では、何故かわからないのですが「感染者の数」という一点しか情報提供がありません。
リアルな経営の世界で、何かの課題を解決するために「経営」の専門家の話を聞くのは有効な場合があります。しかし、「経営学」の専門家に何か学んでも、たいていは役に立ちません。新型コロナに対する日本の体制は「感染症学」の専門家や研究者に話を聞いているだけのように見えます。
新型コロナのPCR検査陽性者の情報がどこかにないかと探しましたら、大阪府が不完全ながら公表していたので、表にまとめて載せておきます。
PCR検査陽性者の状況を年代別にまとめてみました。簡単に言えば、65歳以上の高齢者あるいは、高齢者以外では何か既往症があるとか免疫力を低下させるような治療をうけているといった人以外は心配するような病気ではないということです。特に女性は75歳以上の後期高齢者でなければ心配いりません。
また、心配するといっても他の病気と同じように心配すれば大丈夫です。仮に調査中や不明となっている人は症状が無かったものとして、有症者致命率がこの時点で6.5%です。普通の肺炎(肺炎球菌の肺炎)の有症者致命率が6~9%ですから、変わりはありません。
ついでですが、世界ランキングを更新してみました。
新型コロナでは、日本だけでなく世界でも死亡するのはほぼ高齢者に限られていますので、高齢人口当たり死亡率も出してみました。年齢調整死亡率の代用です。
日本は単純死亡率(人口100万人当たり死者数)は6.9人で、世界で5位です。しかし、高齢者人口を分母で割ってみれば25人となって、日本は世界1位になります。
日本・韓国・オーストラリア・ニュージーランド・スロバキアの5か国では、新型コロナ感染症による死者数は少ないです。批判を承知で書けば、無視できるほどに・・。
昨日のブログで、感染症で国境を閉ざすのは間違いだと書きましたが、この表でわかるように新型コロナ感染症で最も大きな被害を出している(ように見える)のがベルギーです。
ベルギーはドイツとフランスの間にある人口1136万人(東京都より少なく、封鎖された武漢市とほぼ同じ人数)の国です。ベルギーは国内にまだ感染者が出ていなかった3月12日にロックダウン(国境の完全閉鎖は3月20日)したのですが、その後に感染が拡大していきました。
EUの統合ももともと怪しくなっており、フランスもドイツも状況がよいわけではないですが、少なくともインナー6(EEC:欧州経済共同体を最初に立ち上げた6か国、他にオランダ・イタリア・ルクセンブルグ)は一体となってベルギーと共に戦えたのではないかと思います。
最後に、ベルギー政府が毎週公開している「COVID19疫学速報 2020/05/29」から、3つグラフを載せておきます。フランス語ですが、図表がたくさんあるので理解できます。