正直なことを言って、マスコミが煽ったせいなのか、地方政治家の選挙対策なのか、感染症学者のパフォーマンスなのか、理由はわかりません。一体全体、何がどうなっているのですか?
お願いですから、誰か教えてください。今日も何もわからないままでした。
今に至っても、日本において新型コロナウイルス感染症の何が怖いのか、これまでの肺炎と何が違うのか、誰も語っていません。現時点のあらゆるデータは、新型コロナウイルス感染症のリスクが、これまで日本人が付き合っていた肺炎のリスクを超えるものではないことを示しています。なぜ、誰も情報開示を求めないのか? もう、訳がわかないです。
本日時点で厚生労働省が新型コロナウイルス感染症そのもののリスクについて、国民向けのQ&Aで開示しているのは、ただ一つの項目だけです。それが以下です。
新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)令和2年4月27日時点版
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html#Q5-8
問8 新型コロナウイルスは重症化しやすいのですか。
新型コロナウイルスに感染した人は、軽症であった方、治癒する方も多いです。国内の症例では、発熱や呼吸器症状が1週間前後持続することが多く、強いだるさを訴える方が多いようです。
新型コロナウイルスによる肺炎が重篤化した場合は、人工呼吸器など集中治療を要し、季節性インフルエンザよりも入院期間が長くなる事例が報告されています。高齢者や基礎疾患(糖尿病、心不全、呼吸器疾患など)を有する方では、重症化するリスクが高いと考えられています。
国内での発生事例と武漢からのチャーター便帰国者事例を合わせると、PCR検査陽性の方で症状のあった8,062人のうち、重症(人工呼吸器等を必要とした又は集中治療室に入院した)である方は、約3.7%でした(4月27日現在)。
なお、中国疾病対策センター(中国CDC)によると、2月11日までに中国で新型コロナウイルス感染症と診断された約44,000人のデータによると、息苦しさ(呼吸困難)などを認めない軽症例が80%以上と多くを占めており、呼吸困難が生じる重症や呼吸不全に至る重篤例は20%未満に過ぎないと報告されています。
(参考)国立国際医療研究センターからの症例報告
http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/topics/2019ncov/2019ncov_casereport_200205.pdf
これから見れば、新型コロナ肺炎のリスクはこれまでの肺炎を超えません。
日本では毎年40~47万人が肺炎で入院して10万人以上が亡くなっています。肺炎は新型コロナ肺炎に限らず、基礎疾患のある人、特に高齢者にとっては死に至る病気です。
マスコミが流している情報も、肺炎の怖さを言ってはいますが、新型コロナの怖さではありません。1日に新型コロナ肺炎の死者が10人とか20人といいますが、肺炎の死者全体は300~600人です。この10~20人が過剰死亡というわけではなさそうです。
何と言っても謎なのは、新型コロナ肺炎とそれ以外の肺炎の重症化率・致死率の差異についてのデータを開示しないことです。それ以外の肺炎をPCR検査陰性だった有症者とすれば、追跡は容易です。電話1本掛ければ済むことですから、既に把握されていると思います。
新型コロナ感染者は軽症や無症状でも入院しているわけですし、受けている治療レベルも特別でしょう。したがって、単純比較はできませんが、普通の肺炎の場合は入院するほどの症状(中等症以上)であれば4~5人に一人が亡くなるわけですから、その比較をした情報を出すべきでしょう。現在の死者389人・重症者306人という公表データからは、新型コロナのほうが致死率・重症化率が低いということは十分にあり得ます。
尚、念のためですが肺炎は全て感染症です。感染する病原体はウイルス、細菌あるいはマイコプラズマのようなそれ以外のものがありますが、感染症であることは同じです。
とにかく、データを開示してください!
政府は地方自治体の首長の働き掛けもあって、緊急事態宣言を5月6日以降も延長する意向だそうです。stay homeなどの政策による他の疾病での死者、さらに経済困窮による死者数が新型コロナ感染症による死者数を下回るということは、もう考えられなくなっています。
高齢者の死亡(生活習慣による)と生産世代の死亡(想像したくないですが自発的な死)の増加、結婚や出産の減少、によって日本の人口減少は急加速しそうです。それでも、変な絶望感を持たないようにだけはしたいと思います。