周南市で仕事だったので、永源山公園の鯉のぼりを見てきました。ちょっと寂しそう。
クルマでお客さんの事務所に行って、資料作成などをしました。3密どころか、他人との接触はほぼゼロなので、ご安心ください。なんて、言い訳がましいなぁ??
さて、唱歌「こいのぼり」の作詞者は広島市出身の近藤宮子さんです。昭和5年のことです。
公園は閑散としています。鯉のぼりも心なしか寂しそうですね。
♪ やねよりたかい こいのぼり
おおきいまごいは おとうさん
ちいさいひごいは こどもたち
おもしろそうにおよいでる ♪
誰でも知っている「こいのぼり」ですが、長年に渡って作詞者が不詳のままでした。昭和5年につくられた唱歌ですが、いろいろあって、平成5年に近藤宮子さんの作詞と確定されました。
近藤さんは明治40年に広島市で生まれています。当時、お父さんは現在の広島大学の国文学の教授で、お母さんは現在の広島大学付属高校の音楽の教師をしていたそうです。その後、お父さんが東京大学に移動したので、宮子さんは東京で育ちます。
「こいのぼり」はもともと1番だけの歌です。後に別の方が、おかあさんが出てくる2番の歌詞を追加したり、音楽の教科書用に2番・3番の新しい歌詞が作られたりしましたが、オリジナルは1番だけなんです。
ちょっと面白いと思うのは、この歌詞にはおとうさんとこどもが登場して、おかあさんが出てこないのです。我々は昔のお父さんは怖くて威厳があったように思うのですが、実は違うようです。昭和5年には、おとうさんとこどもたちが”おもしろそうに”およいでいる、というのが普通だったんだろうと思います。
新型コロナ禍のため、不本意ながらも在宅勤務となっているお父さんも多いと思います。
せっかくの機会ですから、人手の少ない公園や河原、里山を見つけて子供たちと”おもしろそうにおよいで”みてはどうでしょう。今の環境は都会の子供たちには辛すぎますから、ここはお父さんの出番ですよ!
もうひとつ、近藤宮子さんの作詞した「チューリップ」も紹介しましょう。
♪ さいた さいた チューリップの花が
ならんだ ならんだ あか しろ きいろ
どの花見ても きれいだな ♪
赤いチューリップも、白いチューリップも、黄色いチューリップも、どの花を見ても同じようにきれいと素直に思えることは素敵です。