都市伝説かも知れませんが、外国で1ドル55セントの買い物をして、2ドル札と5セント玉を出すと、怪訝な顔して5セント玉を返して、改めて45セントお釣りをくれるそうです。
この例では、50セント玉1枚返ってくると気持ちいいのですが、アメリカでは何故か50セント玉はあまり流通していません。したがって、気が利くアメリカ人の場合、返ってくるのは25セント玉2枚です。それでも、20セント玉2枚と5セント玉1枚(手持ちを入れると2枚)より、ずっと財布にはいいですね。
日本では、どこのお店でも1550円の買い物をして、2050円を出せば、気持ちよく500円玉1枚が返ってきます。これは、百円玉4枚と50円玉1枚(2枚)より、ずっといいですね。
こんなことは、日本人なら当たり前のことのようですが、最近はキャッシュレスが浸透してきています。何年かすると2050円差し出すと、若い店員さんに驚かれるようになるかも知れません。
日本人がお釣りの計算を瞬時にできるのは、そろばんを使った経験があるからという人がいました。今でも小学校の算数の授業でそろばんを勉強するそうです。(さすがに、我々時代にはあった中学校の計算尺はもうありません。そろばんは素晴らしいです。)
ということは、そろばんがある家は多いわけです。○○ペイが侵略してしてきて、お釣りの計算能力が蝕まれていくかも知れません。外出自粛のこの時期に、そろばんで計算してみてはどうでしょう。子供さんだけでなく中高年のボケ防止にもよさそうです。
お釣りでは、消費税が10%と切りよくなったことも、計算を楽にしています。掛け算のほうは、なかなか暗算が難しく、8%とか3%をきっちり計算するのはあきらめてしまいます。またぞろ、消費税を触るといった変な話も出ていますが、止めたほうがいいですね。
それと言うのは、新型コロナ対策で政府に大きな金を出せ!という人がたくさんいます。結局のところ、政府はたくさんのお金を吐き出すことになります。
しかし、いずれにしろ、政府のお金というのは、その元は税金です。つまり、政府にお金を使わせれば、後で国民が税金で補填するしかありません。簡単なそろばんです。そして、税金を負担するのは働いている人と、今から働く人です。
新型コロナ禍が収まった後には、コロナ退散復興特別税(のようなもの)が必ずかかります。
東日本大震災の復興特別税は、国税が所得税の2.1%で25年間(2037年まで)、地方税が1000円で10年間(2023年度まで)かかっています。これにダブルでかかります。
コロナ復興特別税の税率は、仮に政府支出の総額を100兆円として、25年償還と仮定した場合で、個人所得税の15~20%になります。
テレビやマスコミで「安倍はケチケチだ」と叫んでいる人は、若くても50歳以上の中高年や高齢者・年寄りなので、自分が税金を負担する側には回りません。現役世代の人が目先の10万円とか多くても100万円に騙されて、政府や自治体の支援を声高に主張すると後々で損します。お気をつけください。