毎度おなじみ日経新聞日曜版のクロスワードに「ゼウスの正妻」というヒントがありました。
答えは「ヘラ(ギリシャ語)」です。ラテン語ではユノ、英語ではジュノーです。ジュノーは6月のジューン、6月の花嫁のジューン・ブライドにつながります。ゼウスの正妻であり、婚姻・母性・貞節の女神です。はて?正妻ということは、ゼウスには他にも妻がいるわけです。
ゼウスの妻を調べると、なんと11人(もっといるかも知れませんが・・)の女性が出てきました。凄いですね。
今、話題のH出さんなんかの比ではありません。さすがに全知全能の神様です。
ゼウスの最初の妻は、思慮の女神メティスです。二人の間には知恵と戦争の女神アテナが生れています。
二番目の妻が掟の女神デミスです。ホラなど季節の三女神やモイラなど運命の三女神、多くの子供が生れています。
三番目の妻が正妻ヘラで、ヘラとの間には、火と鍛治の神ヘパイストスや戦争の神アレスなどが生れました。ヘラはゼウスの正妻なのですが、実の姉でもあります。
ゼウスは姉のヘラと結婚してから、生来の浮気癖が全開になって不倫をしまくります。
農業と豊穣の女神デメテル、記憶の女神ムネモシュネ、水の女神エウリュノヌ、ティタン神族のレト、アトラスの娘マイア、テパイ王女セメレ、アルゴス王女ダナエ、ペルセウスの孫アルクメネなどがゼウスの浮気相手です。
さらにゼウスの凄いのは、どの浮気相手との間でも子供ができていることです。レトとの間に生まれたのが太陽神アポロン、マイアとの間に商人の神ヘルメス、アルクメネとの間にはヘラクレスが誕生しています。
このうえゼウスはヘラに使える神官であるイオにまで手を付けます。激怒したヘラが虻(あぶ)を放ってイオをどこまでも追わせたそうです。イオはついに狂乱状態となって、世界をさまよい歩くことになりました。
いや~、世界の支配者は精力絶倫の神様だったというわけですし、その奥さんは浮気相手を決して許さず、嫉妬に狂って破滅させようとしたというわけです。
ヤレヤレ (^-^;