職場の規律を守ることの意義

今日訪問したところは、職場の規律が徹底して守られていました。

 

全般的な傾向ですが、職場の規律は時代とともに乱れてきているような気がします。遅刻や欠席のハードルも低くなっていますし、セクハラ・パワハラといった問題も表面化しています。自由という言葉をはき違えて、勝手気ままをする人も増えているような気がします。

 

規律
規律

会社には会社の品格というものがあります。規律の乱れが社外にまで伝わると、悪い噂になって広まっていきます。

 

社内的にも、規律の乱れは労働生産性の低下や業務品質の劣化につながります。職場の風通しが悪くなって、重要な情報が伝わらないといったことも起こります。そんなことになると、優秀な人材から会社を離れていって、不良社員ばかりが残るといったことにもなりかねません。

 

職場における自由は勝手気ままを許すものではなく、規律という制限の範囲内のことです。事業の目的を共有する会社では、秩序を守ることが重要です。その基本は、礼儀がきちんとしているということです。求められる礼儀のレベルはそれぞれの会社の内容によって異なりますが、全員が会社なりの一定の水準を保っていなければなりません。

 

就業規則で定められた就業時間を守らないといった明確な規律違反には、会社は毅然とした対応を取ることができます。また、例外なく、そういう対応をしなければなりません。例えば、遅刻は明確な規律違反ですから、誰であれ同じように対応するべきです。

 

近年では就業規則に定められていないような規律違反への対処が重要になっています。いわゆるハラスメント系の言動です。セクハラですと、「女のくせに」「男のくせに」は禁止ワードです。パワハラですと、「何やってもダメだな」「こんなこともできないのか」は言ってはいけません。このあたりの教育指導を徹底することは大切です。

 

一方で、「はい」「お願いします」とはっきり声に出していうとか、指示を受けたら復唱するといった、やるべきことを繰り返し確認することも大事です。

職場の規律に対するギャップは拡大していきます。労働生産性を高めるには、このギャップを解消するように努めなければなりません。