テレビで「○○ペイで20%還元」「△△ペイで10億円プレゼント」とか宣伝しています。
スマホの圏外になるようなところだと、どうなるのでしょうか?都会の人には信じられないかも知れませんが、圏外になるところは結構あります。 Suica、ICOCA、PASMOのような交通系カードが便利と言われても、当地の鉄道やバスにはカード式改札は導入されていないので持ち腐れです。
タクシーでお客さんが告げた行先は、「ポツンと一軒家」です。どうやら、都会から息子が久しぶりに訪ねてきたようです。
降車のときに、息子さん「支払いは○○ペイで」と運転手さんに告げたのですが、あいにくスマホは圏外です。インターネットにつながっていないと○○ペイは使えません。
仕方なく、交通系カードを使ってオフラインで決済しようと運転手さんに告げると、「すみません。それは使えません」と断られます。
この町には鉄道も通っていないのですが、鉄道が通っていても山口県内で交通系カードが使えるのは東西両端の4駅(東の和木・岩国・南岩国の3駅と西の下関駅)だけです。交通系カードは山口県内では持っている人がかなり限られます。
結局のところ、現金で支払おうということになったのですが、運転手さんが「いいですよ。この家はいつもキャッシュレスですから・・」と言います。
話を聞くと、この家に住む老親はときどき送迎でタクシーを使います。運転手さんはその度にこの家に来るわけですが、支払いは年金を受け取ったときとか、野菜を出荷したときとか、あるとき払いの催促無しです。要するに「顔パス」でキャッシュレス決裁をしていたというわけです。