実績検討会を月初2営業日目におこなう

工場で1ヵ月の成績をまとめた実績検討会が月の後半になることもありました。

 

1ヵ月が終わると、製品生産量・原材料やユーティリティー使用量・廃棄物発生量・工数・良品率・などなど、実績を取り纏めます。担当者が、それぞれの数字を加工して報告するのが5営業日目くらいです。これをもとに標準原価差異を計算したり、予算と比較して発表資料にまとめると実績検討会が10営業日目になったりします。月によっては15日を過ぎたりします。

 

カレンダー
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確かに標準原価差異や予実管理は重要なのですが、実績検討会を月の後半にしても、修正や改善に使える日数が足らないです。正確な数字を出すことよりも、早い時期に前月の実績を出して、みんなで共有して修正や改善にあたるほうが合理的です。

 

そういう意味では、月初1営業日目に実績をまとめて、2営業日目の午前中に実績検討会を開催するというのが理想です。

要するに、修正や改善に正確な数字が必要か?ということに尽きます。

 

製品生産量や原材料の使用量は1営業日目にわかります。生産品目が異なるので、原単位を求めるのは大変ですし、工程内仕掛を調べるのにも時間がかかります。しかし、実績検討会にそこまで正確な数字は要らないかも知れません。ロスや歩留りはざっくりわかりますし、異常があれば他の指標でもわかるでしょう。

 

要は必要最小限の情報で実績検討会をおこない、その月の修正目標・改善目標を決めてしまうことです。そうすれば、その1ヵ月の各人の行動目標が決まります。

その後で、本社や役所への報告に使う正確な数字を求めて記録しておけばいいわけです。