食品POSデータの分析をしているKSP-SP社の「今年の振り返り」からです。
2019年1月~11月の間に「おからパウダー」商品の売上は、前年の約7倍の約7.000万円となりました。1位はキッコーマン「豆乳おからパウダー 120g」で3,680万円、2位はさとの雪食品「おからパウダー 80g」で2,470万円。これが2強で、以下が丸一庵食品、マルコメ、トップバリュー、いしかわ、やまみ・・と続きます。
今につながる「おからパウダーのブーム」は、2014年にはじまったようです。
ギャルファッションモデルの家村マリエさんが、『満腹なのにみるみるやせる! おからダイエットレシピ』という本を出版して、8万部を超えるベストセラーになりました。
2015年には料理研究家の高橋典子さんが、「NIPPONおからプロジェクト」を立ち上げてメーカーとのコラボ商品企画を広くおこなっています。
おからは「低カロリー」「低糖質」「食物繊維」と3拍子揃っていますが、栄養価も高いのでダイエットする人だけでなく、便秘や糖尿病の予防などにも最適な食品です。
2014年から2018年までの4年間で、おからパウダー商品の売上は2.5倍になっていますが、手軽に買える商品がなかったことから、大きなヒットにはつながりませんでした。
2018年後半になって、キッコーマンが「豆乳おからパウダー」を発売開始して、テレビや雑誌がおからの健康食品としての機能を再び注目したことで、2019年に「おからパウダー」がブレイクしたということのようです。
年末年始の体調維持に「おからパウダー」はいかがでしょうか?