将来のことを正確に予測できたなら、ビジネスでも何でも失敗することはありません。
予測が企業の生死を分けるのですから、正確な予測をすることは重要です。予測をするには、普通は2つのアプローチがあります。1つ目は過去に起こったことを調べて情報を整理していくアプローチ。2つ目は過去に起こったことと現在起こっていることから推測される、これから起こることが確実なことを整理していくアプローチ。
世界経済の成長見通しをIMF(国際通貨基金)が出しています。
昨年2018年の世界経済成長の実績が3.6%だったのに対して、今年2019年は3.0%に減速するという予測です。来年2020年は3.4%に経済成長率は改善されるという見通しでもあります。
日本は、2018年に0.8%、今年2019年は0.9%であったものが、2020年に0.5%へと悪化するという予測です。
2019年と2020年の比較では、アメリカが2.4%から2.1%、中国が6.1%から5.8%に下がっているように、米中貿易戦争の影響で関連する国で経済成長を下押しするということのようです。
一方で、米中貿易と関りの薄い欧州諸国は僅かですが成長率を高めます。これに、中国を除くBRICSの成長率増加に加わって、世界経済としての成長率は高まる予測です。
2020年の日本経済の成長率が実際にどうなるのかは分かりませんが、この予測は少しネガティブなような気もします。2019年は自然災害が経済成長を妨げたことは否めません。日本の内需が強くなっていく印象があることから、仮に大きな自然災害のリスクを大きく見ないのならば、2020年の成長率は2019年を超えるような気がします。