国の統計からザックリつかむときに、県は百分の1、市は千分の1と考えています。
例えば、飲食料品の小売業事業所は日本に約30万あると知れば、山口県には3千件、宇部市には3百件くらいあるだろうと考えるわけです。ちなみに各最新統計では、国に299,120件、山口県に3,419件、宇部市は433件なので少しずれています。地方の特性で小規模事業者の割合が高いのかなぁ?と考えたりしますが、この割り算は便利です。
日本の総生産(GDP)は約555兆円ですが、山口県は6兆0880億円、宇部市は5950億円なので、それぞれ、およそで1/100、1/1000です。
人口は、日本1億2600万人に対して、山口県135万人、宇部市は16万4千人です。
微妙ですが1/100、1/1000の範囲内。
面積は、日本37万8千㎢に対して、山口県は6千㎢、宇部市は290㎢です。
これは、1/100、1/1000というわけにはいきません。
要するに、人の活動や経済規模では1/100、1/1000はおよそ成り立ちます。
行政の予算規模をみると、国の予算規模が一般会計が約101兆円、これから国債の償還経費や利払いを除いた政策予算は約78兆円です。国の78兆円に対して山口県は約6850億円、宇部市は約660億円ですから、これでもおおむね1/100、1/1000です。
国会では桜を観る会問題を未だにやっています。
仮に1/1000の規模にして市での出来事に置き換えてみます。市が5万円を出費して市営のふれあいセンターで桜を観る会を企画した。招待者は18人で、そのなかに地区では有名なローカルタレントさんも含まれている。一人当たり1000円の予算で茶菓を接待して、市のキャラクターがついたアメニティーグッズも配った。ところが、招待客のうちの5人が市長の後援会に入っている人だった。市議会議員が、これはけしからんと市長を糾弾することになって、市議会が何日も空転している。といったイメージです。
市のレベルでも市議会が考えて決めないといけないテーマはたくさんあります。宇部市では複数の公共施設で、その維持をどうするかが大きな問題になっていますが、学童保育の課題、老人福祉の課題、防災対策、景気対応など、1/1000の規模でもそれなりにはあるものです。
ましてや、世界第3位の大国日本のことでしょって思うのですが・・。