近所の小学校が学級閉鎖になっているそうです。インフルエンザが流行期に入りました。
インフルエンザが感染することの予防法は、手洗い・マスク・うがいと言われます。インフルエンザは飛沫感染するので、これを防ぐということです。したがって、マスクをするのはインフルエンザの感染予防には最も効果があります。手洗いも効果的ですが、インフルエンザウイルスは手や服に付着しても、せいぜい1時間くらいで死滅するので、むしろ手で口の周りを触らないといった習慣をつけるといいようです。
そうは言っても、インフルエンザは怖い病気です。何とか撲滅することはできないかと、誰もが考えます。
しかし、どうも完全になくなるということはなさそうです。
インフルエンザウイルスの宿主は主に鳥です。鳥インフルエンザの高病原性が問題になってますが、そもそもインフルエンザウイルスはいりいろと型が違っても、鳥が持っているのだそうです。
鳥のなかでも特に水鳥なのですが、何しろ鳥は種類も個体数もやたらと多いので、これを相手に対策をすることができません。
インフルエンザウィルスが強く進化しているのは、人間が家禽としてたくさんの鳥を一カ所に集めるようになったからです。鳥肉、卵、羽毛の利用だけではなく、通信(伝書バトなど)や皮革や油を採取する目的、装飾品(クジャクなど)を得たり、ペット用に飼育したり、動物園で鳥を展示するなど、人間が鳥を利用することはますます増えています。
自然界では鳥の集団は大きくなくても、人間によって鳥はまとまって飼育されます。養鶏場では日本でも一カ所に100万羽以上、中国では数百万羽という規模のものもあります。
インフルエンザウィルスが10分で1回の増殖をするとすれば、1日後には億の単位を超えて兆の単位の増殖があります。これば数百万集まれば、無限に思える回数になります。そのなかでは、非常に確率の薄くても、人間に都合の悪いようなウイルスの進化がおこりそうです。
したがって、結局のところ対症療法しかないのですが、目に見えないウイルスを恐れても仕方ありません。「かからない」「うつさない」に加えて、「かかったら早く治す」を心掛けていきたいと思います。