IOCが東京オリンピックのマラソンと競歩を札幌で開催することに「決めた」のだそうです。
どのような広義の解釈でも、札幌は東京ではないと思います。千葉には東京ディズニーランドがありますし、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県の1都7県を東京圏(首都圏)というので、これくらいなら広義の東京と言えないこともありません。しかし、北海道の道都・札幌市は東京ではありません。
札幌でマラソンや競歩を実施する。そうなれば、トライアスロンや車いすマラソン、自転車ロードレースなども札幌で実施しようということになるかも知れません。
これって、アスリートファーストなんでしょうかね?これじゃ、東京オリンピックに出場したことになりませんよね。
東京オリンピックではマラソンや競歩など一部競技は、IOCの判断で開催都市の意向を無視して実施されなかった。代わりに、IOCは札幌で記念記録会を開催したが・・・。という歴史が残るように思います。
テレビで、スポーツ記者とかコメンテーターさんが突然アスリートファーストっていうのも不可解です。記録が大事なのであれば、陸上競技で走る速さだけを競うには、空調の効いた室内でトレッドミルの上を走ればいいと思います。恐らく、フルマラソン1時間45分の記録が出るものと思います。しかし、スポーツというのは、記録だけのものではないでしょう。
朝日系のメディアで、マラソンや競歩の札幌開催に賛成の意見が多く、反対する東京都や小池都知事のことを常識が無いとか国際的に理解されないと酷く批判しているように聞こえます。
ということで、まさか、朝日新聞が来夏以降も夏の甲子園大会を主催するなんてことはないでしょう。来年からの夏の高校野球全国大会は北海道で開催され、決勝は札幌ドームになることでしょう。まぁ、それはそれでいいことです。
尚、夏の五輪開催時期を7月15日~8月31日と決めて絶対に動かしてはいけないと決めているのはIOCです。そもそも、これがおかしいのです。
東京の次のオリンピックはフランスのパリですが、パリは今年の7月25日には42.6℃を記録しています。パリ五輪のマラソンや競歩はシャモニー辺りで開催されることになるかも知れませんね。