なんだかんだ言っても健康長寿社会を目指すというのは正しいことだと思います。
2016年のWHOの統計を参考にします。日本人の平均寿命は、男性81.1歳・女性87.1歳、全体では84.2歳です。全体では世界第1位の長寿国です。2位がスイス、3位がスペイン、4位がシンガポールです。健康寿命では日本人は男性が72.6歳・女性が76.9歳、全体で74.8歳です。これはシンガポールに次いで2位。3位はスペインで4位はスイスです。
この統計から少し気になるのは、平均寿命と健康寿命の差です。これを延命期間というのだそうです。健康寿命が終わってから、平均寿命の間という意味です。
日本人男性の場合は延命期間が8.5年、女性なら10.2年もあります。恐ろしいです。
但し、健康寿命の定義は「日常的・継続的な医療・介護に依存しないで、自分の心身で生命維持し、自立した生活ができる」ということなので、本当に健康ということです。
寝たきりの状態で8年も10年もというわけではなさそうです。
しかし、この延命期間が短いほうが、一生を通しての生活の質は高いということは言えます。延命期間の割合(延命期間÷平均寿命)を計算すると日本人男性は10.5%、女性は11.7%、全体では11.2%になりました。
世界の平均が12.1%なので約1ポイント低いので、かなり優秀な部類です。ただ、人生の時間の11%が延命期間と呼ばれるのはやはり残念です。
延命期間の割合が世界で最も低いのは、シンガポールで男性6.1%、女性7.4%、全体で6.7%です。スイスは全体で11.2%、スペインは11.8%という結果です。
シンガポールの人の健康生活がどんなものなのか?調べてみる必要がありますね。
個人的な印象では、シンガポールは狭い国なので自動車をあまり使わず公共交通機関を使う人の割合が多いのです。これが、結構効果的なのかと思います。