win-winの関係でも争いは起こる

ビジネスの世界でお互いの取引でwin-winの関係が確固として確立されていても・・です。

 

会社と会社がお互いに依存していて、相手の会社が無くなったり取引を止められたら自分の会社がつぶれる、逆に自社が販売を止めると相手の会社がつぶれる、といった場合です。お互いに相手が無くてはならないので、大きな揉め事で決裂するようなことはないように思えます。

でも、それは幻想です。

 

日本と韓国
日本と韓国

分かりやすい例が、ビジネスでは無いですが韓国が日本に何かと理不尽な喧嘩を吹っ掛けてくることです。両国は経済関係でも安全保障でも相互に依存しています。

 

韓国が自国の経済を維持して、国民の安全を守ることは日本無しではできません。

日本のほうも韓国が赤化すると対馬海峡と日本海だけでは自国の存立が危うくなります。

 

したがって、合理的な判断では韓国が日本に争いを仕掛ける理由はないのです。しかし、実際には争う姿勢を変えません。

 

ビジネスにおいても同じようなことがしばしば起こります。ある取引先との関係を止めることが大きなコストやリスクを生じて、それに見合った利益が見込めないとしても、やめる判断をすることがあります。同じようなことは商品の販売などでもあります。取り扱えば確実に儲かる商品をラインアップから外すようなことです。

 

何故?そんなことが起こるのでしょうか?いくつかの理由が考えられます。

 

例えば、win-winの取引といってもwinのレベルや量は両者で全く同じではありません。こちらが100の利益を上げているが、相手が2倍の200の利益があがっているなら争いが起きる懸念はあります。こんなときは、取引相手が大きくなってライバル会社に寝返るのではないかという警戒(疑心暗鬼)が、争いの発端になるかも知れません。

逆にみれば、win-winの関係を解消しても、別にもっと優良な取引先が見つかるような場合も同じです。実際はうまくいかないことも多いでしょうが、隣の芝生は青いのです。

 

また、ちょっと変な話ですが、会社の利益と、会社のなかの部門とか個人とかの利益は同じではありません。win-winの取引といっても、それが会社の特定の部門や個人の成果にしかならないとすれば、他の部門が主導して会社として潰しにかかることもあります。

 

争いの種はあらゆるところにあります。どんなに密接で良好な関係を構築している会社同士でも離反の芽は育ってきています。経営者はしっかり目配りをしておかなければなりません。