BCPと言えば、事業継続計画(Business Continuity Plan)ですが・・・。
食品安全危害要因のリスク評価でBCPというのがでてきました。
リスクをB(Biological:生物学的)、C(Chemical:化学的)、P(Physical:物理的)に分けて評価するということです。フレームワークの一つです。
例えば、食パンの食品安全危害要因を考えてみます。
B(Biological:生物学的)
アレルゲンが最初の思いつきます。7大アレルゲンは、卵・乳・小麦・落花生・そば・エビ・カニですから、食パンは慎重でないといけません。
また、リンゴやバナナなど果物のアレルギーもありますから、アレルゲンには注意が必要です。
病原性細菌の付着も注意しないといけません。ノロウィルスなどは重篤な被害を与えますが、パンを焼く製造工程では死んでしまいます。焼きあがったパンを触る際に付着した細菌も、トーストなら大丈夫です。しかし、焼かずに食べたり、サンドイッチにすることもあります。
C(Chemical:化学的)
食パンの場合は、化学的なリスクはあまり多くはなさそうです。例えば、食パンを包装するときに、洗浄剤が包装フィルムの内側に付着していたとか、スライサーを修理したときに潤滑剤を使用して洗浄したつもりが残っていた、などでしょうか。
P(Physical:物理的)
これは、異物混入が考えられます。製造工程の機械部品や、スライサーの刃などが欠けて混入するようなことです。異物混入は金属だけではなく、プラスチックなど樹脂部品も、劣化すると欠けることがよくあります。白くて丸っこい樹脂だと、混入していても気づきにくて、お客さんに渡してしまうかも知れません。
製造工程を、BCPでリスク評価をしてみてください。