筋肉ブームがフィットネスジムの会員を増やす

NHKの筋肉体操とか、オードリー春日さんのボディービル挑戦とか、筋肉ブームです。

 

NHKに出ている武田真治さん、お笑い界はダウンタウン松本さん、EXILE系の歌手の方々やアクション系の俳優さんなど、筋肉自慢の方が増えているように思います。韓国ドラマの男優さんは総じてマッチョなイメージがあります。日本の若い男性でも、ボディービルに近いトレーニングをする人もボチボチ出てくるように思います。

 

NHK みんなで筋肉体操
NHK みんなで筋肉体操

筋肉ブームとなると、スポーツジム(フィットネスジム)に通う人が増えると期待されます。これに合わしてジムの数が増えるといいなぁと思います。

 

最近では、ライザップがダイエット効果を謳って、人気を集めました。それでも、国内店舗数は200店舗を少し超えた程度です。最も施設数が多いのはコナミで380店舗ほどです。全国に約4,500のスポーツジムがあるようですが、日本の人口や経済規模から考えれば、かなり少ないように思います。

 

スポーツジムの年間の市場規模は約4,500億円ですから、1施設当たりで平均すると年商1億円です。ジムの会員数が420万人ですから、1施設当たり1000人弱で会費などの支出が会員1人当り年間10万円という計算です。この日本のジムの数や会員数、支出額は世界的にみるととても少ないのです。

 

アメリカには日本の10倍近い約4万のジムがあり、6000万人の会員がいます。人口が3倍ですから、人口比では約5倍の会員数です。ヨーロッパだとドイツは日本の2倍の9000のジムに会員1100万人、イギリスは7000のジムに1000万人の会員だそうです。

韓国は人口が日本の40%ですが、6600のジムに380万人の会員が集まっています。日本のスポーツジムやフィットネスジムは、成長の余地が大きいように思います。

 

日本でジムに通う人が増えるためには、施設数が増えることが大事です。その際に、それぞれのジムが特徴を持つことが大事だと思います。ボディービルなどがっつり筋肉をつけたい人向けのジム、老後の生活品質を維持したい高齢者向けのジムなど、ポイントがはっきりしていることが望ましいでしょう。日本のスポーツジムやフィットネス産業が世界水準の規模になり充実するといいなぁと思います。

 

一方で、高齢者の健康とか医療費の削減とかを謳って、政府や自治体がジムやジムもどきの施設をつくっています。多分、これからも計画していきそうです。

しかし、これらの施設の多くは、最初はいいのですが、すぐに運営がいい加減になったり、設備のメンテナンスができなかったりして、稼働率が下がりがちです。結局は、税金の無駄遣いと民業圧迫に終わることが多いので、基本的には避けていくべきだと考えます。