ワシントンポストの記事の孫引きです。先週の8月8日に熱波の影響で起きたそうです。
グリーンランドの氷床は増えたり減ったりしますが、1日に125億トンも減ったのは人が記憶する範囲では最大です。北極圏にあるグリーンランドでは、8月に入って史上最高温度を記録したそうです。このために、氷床の融解が加速しています。
まぁ、そんなことで大騒ぎしなさんな!という人もいるでしょう。
125億トンという水の量は多いようでも、海はでかいな大きいなです。実際に、海の水の総量と比較するなら1億分の1にも満たない僅かな量です。
海の水が増えると海面が上昇するといっても、1㎜にもならないので気にしないでも構わないじゃないか・・って。
125億トンという量は、黒部ダムの総貯水量2億トンの60倍以上です。圧倒的な水量だと思いませんか?これが1日ですよ。
世界最大の島であるグリーンランドは日本列島の6倍近い面積があるのですが、それでもあちらこちらで轟轟と滝のように水が流れ落ちる光景が見られているわけです。
この状態が、この先もずっと続くとどうなるのか、想像しないわけにはいきません。世界の学者の意見は海面上昇につながることでは一致していますが、その上昇幅はいろいろです。今世紀末(2100年)の段階で20㎜~230㎜となっています。
しかし、偉い学者も間違えることはしばしばあります。230㎜を超える心配だって、あながちおかしなことではなさそうです。
もう一つの問題として、グリーンランドで融解しているのは真水でできた氷ということもあります。実は、人間が直接使うことができる水は真水なわけですが、この水が足らないのです。地球上の水の97.5%は海水です。残る2.5%の真水も、その2/3はグリーンランドなどの氷床で蓄えられています。現時点では、氷床の淡水をそのまま利用することはおこなわれていませんが、近い将来において人類がこの水を必要とするときがくる可能性は高いでしょう。
ストップ!温暖化です。