今日も吉本興業を反面教師として・・謝罪の仕方

何度か企業の謝罪の仕方について書いているのですが、吉本興業の謝罪は酷かったですね。

 

吉本興業は、綿密な準備をするだけの時間とスタッフを抱えていると思ったのですが、スタートからグダグダでした。そのグダグダを5時間以上続けたという点で、昨年の日大さんを下回るほど拙い会見だったと思います。Webサイトのトップページの「宮迫契約解除のお知らせ」は社長が撤回を発表しても残っています。経営管理部門が機能していないことも明らかです。

 

吉本興業の謝罪会見
吉本興業の謝罪会見

史上最悪の謝罪会見と言われたのが、昨年の日大アメフト部監督の会見です。

2018/05/24

謝罪会見はマスコミにとって重要イベント

 

大手マスコミが全て株主に入っているエンターテイメント会社の謝罪会見なのですから、やはり重要イベントとしてとらえなくてはいけませんでした。

謝罪会見は2時からおこなわれたのですが、最初に担当者から経過説明を延々と20分以上もした後で謝罪役の社長が登場するという演出でもうアウトです。説明した担当者も、有能な人かも知れませんが、いかにも虚勢を張っているだけの小人物に見えるので大マイナスです。

 

ようやく登場した社長でしたが、最初のお詫びから零点です。冒頭で、昨日の選挙でお忙しいなか集まっていただいたとマスコミに謝罪したのです。有名企業や有名人の謝罪会見はマスコミにとっては、一番おいしいイベントです。悪く言えば選挙なんか(失礼)ほっといても集まります。何のための謝罪会見かを理解していなかった、会社の危機だという認識を持っていないということだと思います。

 

じゃどうすればいいのかというと、事実を言って、素直に責任を認めることです。

2016/04/07

謝罪会見・・事実を言って、素直にごめんなさい

 

岡本社長は52歳だそうです。これは、個人的な持論なのですが大きな会社の社長は65~70歳くらいがいいです。どんな会社でも不祥事が起きます。今回のように、社長自身が不祥事を起こすこともあります。(岡本さんにその認識があるかどうかは不明ですが・・)

そんなとき、社長が会社のためにできる最大の貢献は「辞任」です。極論すると、何かあったときに辞めることが社長の仕事なんです。だから、あんまり若い人は社長に向きません。

 

ある記者が「何故、辞めないのですか。岡本さんでしか出来ないことはなんですか?」と聞いたら、長い時間考えた末に「みんなに聞いてみます」と答えました。聞くまでもなくはっきりしています。社長にしかできない唯一の仕事は、社長辞任です。

 

2016/02/18

働かないアリに意義がある ・・ 若者たち「安心してください」