今朝の日経新聞のコラム春秋の記事からです。~分銅を古くは「権(けん)」といった~
《部分》はかりに欠かせない分銅を古くは「権(けん)」といった。大阪の亀井遺跡からは約2400年前の権のセットが発掘されている。大切な祭りで使う赤色の顔料を厳密に分けるため用いられていたとされる。確かに辞書には「権」の語義として、まずは「はかる」とあった。
亀井遺跡から見つかった分銅のことは、去年の計量記念日(11月1日)後のブログで紹介しました。
同じテーマでも日経新聞のコラムでは切り口が異なりますね。私だと、技術的にどうだこうだという話になりがちです。
とても興味深いコラムなので、自分の備忘を兼ねてもう少し引用します。
《部分》権は対象となるものの量によって頻繁に取り換えるから「臨機応変」の解釈もされ、標準、基準になるという趣旨から権威や権勢ともとられるようになった。「権力」も源流をたどれば、民の暮らしを見極め、不公正があればただし、さらに将来に備える含みがあろうか。
なるほど、これは最近のブログに紹介したのですが、「はかる」と読む漢字は辞書に137字も載っています。そのときに、「謀」(はかりごと)は気づいたのですが「権」には思いがよりませんでした。朝からいい勉強になりました。
日経新聞さんも、最古の分銅ではかっていたのが「べんがら」酸化鉄だということも紹介してくれました。GJ!です。
最近、またべんがらの新しい用途についての情報を耳にしました。また、紹介しますね。