プロ野球も前半戦を終えて、交流戦に入ります。久しぶりにカープネタです。
2年連続MVPの丸選手の抜けた穴は予想以上に大きかったです。開幕当初のカープの戦い方を見ると、今年はいったいどうなるのか?と心配でした。それが、4月16日の4勝12敗(8つの負け越し)から、あれよあれよで勝ち始めて33勝20敗1分(13の勝ち越し)で交流戦を迎えます。なかなか、予想のできない展開です。
丸選手の昨年のカープでの成績は、打率.306、本塁打39、打点97、盗塁10です。タイトルはとれませんでしたが、全てトップクラスです。しかも守備も上手い。
なかでも特筆されるのは、出塁率の高さで.468という驚異的な値です(2位は鈴木誠也の.438)。
今年の丸選手は、ジャイアンツで打率.319、本塁打9、打点29、盗塁5ですが、出塁率が.425に下がってセリーグで3位です。(1位は鈴木誠也の.473、2位は山田哲人の.454)
丸選手の最大の特徴が出塁率の高さにあるとすれば、丸選手を活かすためには塁に出た丸選手をホームに迎え入れないといけません。野球は塁に出ても点にはならず、本塁に生還しなければゼロです。
そこで、他力生還率(塁に出た選手が本塁に生還する割合)を計算してみると、昨年の丸選手の生還率.310です。出塁すると、およそ3回に1回は本塁に還り得点になりました。(昨年のセ・リーグのトップは中日の京田選手の.410)
ところが、今年の丸選手の生還率は.193です。出塁しても5回に4回以上は本塁に還ることができていません。残塁か封殺されているわけで、モチベーションも下がります。
丸選手より生還率が低いのは、ヤクルトの中村悠平選手.152と横浜の筒香選手の.192の2人です。筒香選手もストレスが溜まっていそうです。
一方で、今年の生還率1位は広島の野間選手.468です。ちょっと盛れば、野間選手が塁に出れば2回に1回は点になるというわけです。2位が阪神で売り出し中の近本選手の.349ですから、1割以上の大差です。野間選手の圧倒的な存在感がわかります。
交流戦もこの勢いで。ノマ・ノマ・ゴー♪! でお願いします。
以上、カープネタでした。
6月3日時点でのセ・パ両リーグの生還率ランキングです。