純粋な水を飲んだら死にますか?

もちろん、家庭用のRO水製造装置でつくった”純粋な水”を飲んでも死にませんが・・。

 

精密な試験をするときに使う純粋な水は、500ccで1500円くらいします。もし、この水をがぶ飲みしたら死ぬことはないでしょうが、無機塩類などの不純物を含有していないので、下痢、むかつき、胃痛、腹痛、嘔吐といった障害が現れることが予想されます。

 

水

家庭用の純水製造装置では”純粋な水”をつくることはできません。仮に装置の出口では一定の純度を確保されていたとしても、配管や蛇口を通って出てきます。さらにコップなどの容器に入れるので、口にしたときには全く純粋な水ではありません。

したがって、安心して飲んで構いません。

 

工業用の純水として販売されているものも、不純物が一定程度含まれるので大丈夫です。

試験用の純水でも、お腹が痛くなるくらいで、まさか死には至らないと思います。まぁ、飲む人はいないわけで、よくわかりません。

 

実験室でも500ccで1500円の純水を使う場面はほとんどないでしょう。化学実験であれば、純水製造装置でつくった水を使うわけですが、試験結果に影響がない程度に純粋な水ということです。

 

何にせよ、純粋なものは危険です。自然科学的な意味だけでなく、純粋な感情とか、純粋な愛情とかも危ないです。しかし、完全に純粋なものはこの世になかなか存在しないので、安心です。純粋な振りをしている人が、最も危険なのかも知れません。