いよいよ平成も終わりますが、平成元年に竹下内閣で実施されたのがふるさと創生事業です。
バブル絶頂期を迎えようとしていた1988年度(昭和63年度)と1989年度(平成1年度)にまたがる事業です。当時、全国に自治体は47都道府県と3200ほどの市区町村がありました。このうちで、地方交付税が不交付となっている少数の裕福な自治体を除く全てに、使途を定めないで各1億円(総額3200億円)を交付する(=ばらまく)という豪気なものでした。
平成の30年が終わろうとしているので、それぞれの自治体でおこなった1億円事業の顛末を知りたいなぁと思いました。
ところが、総務省などのサイトを検索しても何も出てこないのです。
Wikipediaには、「その後、日本国政府(旧:自治省、現:総務省)自らによる、この事業に関する検証(含、経済効果測定)はなされていない。」とサラッと書いてあります。
3200億円の事業が何も検証されていないというのも、バブル期ならではと思います。
当時のニュースを思いだすと、1億円の使い道に困って金塊にして町民に自由に触らせたというのは印象深いです。
なんとバカなお金の使い道と笑うことなかれ、金塊を触りに来た人が述べ377万人にもなったそうです。しかも触るだけで金が減るわけではないので、最後にはきっちり1億円で買い戻してもらった(金相場が上がっていたので、借り賃がタダ)のです。もしかしたら、最も成功した1億円の使い道と言えるかも知れません。
さて、我が宇部市がどう使ったのかはよくわかりません。どうも、国際彫刻展「うべビエンナーレ」に関連する街づくりや人材研修などに一部が使われたらしいです。
山口県内の自治体で、はっきり使途がわかるのは、美川町の観音水車「でかまるくん」くらいです。直系12mの巨大水車は当時は日本一の大きさを誇っていました。(今は、岐阜県あたりにもっと大きい水車があるそうです。)
1億円掛けただけの価値があったかは不詳ですが、でかまるくんの近くには、天然記念物「岩屋観音」や地底空間テーマパーク「美川ムーバレイ」もあります。
特に、夏にはとても爽やかな観光スポットですので、是非「おいでまで!山口へ」
ちょっと、ブログの趣旨が変わってしまいました。m(__)m