法の支配の対義語は何・・ハテナ?

国会のクイズ王 K議員が安倍首相に出した問題です。さて、答えはわかりますか?

 

K議員は、毎回首相や閣僚、果ては官僚の方などにクイズを出しては、答えられない(というか、自分が設定した答えと合わない場合)と、声を荒げて馬鹿にするという、ちょっと変わった(でも、わかりやすい)性癖を持っています。

 

法の支配の対義語
法の支配の対義語

さて、K議員がどや顔で言われた答えは「人の支配」です。首相が、こんな「大学1年生が最初の授業で習うこと」も知らないなんて大問題だと、嘲ります。

どうも、ご自分が出られた大学と首相の出身大学の偏差値の違いもアピールしたいようなんです。もちろん、K議員の同窓の皆さんには迷惑な話です。

 

さて、法の支配の対義語が人の支配というのは、大学1年生の教科書では正しいのでしょうが、日本の政治家の理解としては問題があると思います。

政治の世界は大学1年の教科書通りにはいかないのです。(ビジネスの世界も同じです。)

 

首相は、国際社会(敢えて言えば、中国・北朝鮮・韓国など近隣国)に対して、法の支配を訴えたわけです。この対義語が人の支配というのは、ちょっと変です。

私たち日本人が、習さん・金さん・文さんという人に支配されようとしているわけではありません。それぞれ、経済力・軍事力を背景にして支配しようとしている、核・ミサイル兵器の脅威を背景にして支配しようとしている、3つ目の国はちょっと難しいのでが被害者史観というか恨の思想をもとに支配しようとしている、わけです。これらの国々とその勢力に対して、法(この場合は国際法や条約など)に従うことを訴えているのです。

 

政治の世界でも、ビジネスの世界でも、有形無形のパワーを行使されることはよくあります。その場合、法というかルールに基づいて、これが支配(拘束)されて、秩序が保たれ公正な交渉や取引ができるというのが理想です。