はやぶさ2が生命の起源を探る

昨日(2019年2月22日)朝、「はやぶさ2」が「りゅうぐう」へのタッチダウンに成功!

 

2014年12月に打ち上げられたJAXAの探査機「はやぶさ2」が、小惑星「りゅうぐう」に着陸して、少量の岩石の標本を採取して再び飛び立ったということです。これから、更に2回のタッチダウンをおこなって、2020年暮れに地球に帰還する予定ということ。楽しみです。

 

はやぶさ2
はやぶさ2

初代はやぶさは、小惑星「いとかわ」からごく少量のサンプルを持ち帰りました。これによって、「いとかわ」の母衛星が約46億年前に形成されていて、15~16憶年に細かく分かれたことがわかっています。

しかし、サンプルが少量過ぎて十分なデータは入手できていません。

 

太陽系は約46億年前にできたのですが、地球のような大きな惑星はできたときから高温でドロドロに溶けていたことから初期の状態を保っていません。

「いとかわ」や「りゅうぐう」のような原始的な小惑星から、太陽系・地球が誕生した46億年前のデータが採集されると、地球や生命の誕生の情報を得ることが期待されます。

 

それにしても、壮大なテーマです。

宇宙は137憶年前に誕生したわけですが、そのいきさつは何度聞いてもよくは理解できません。最初の星の誕生が133億年前、現在知られている最古の銀河は129憶年前、ダークエネルギーが宇宙を支配して宇宙膨張が加速したのが66億年前、そして太陽系の誕生が46億年前なのだそうです。

 

地球では早くも?42憶年前には海ができていたということです。地球の生命の最も古い証拠は、2017年に東京大学のチームがカナダで発見しました。これによって、約39.5億年前には原始生命が地球上に存在していたことがわかっています。

なんとなくですが、生命の起源は宇宙からやってきたということなんでしょうね。

 

小学生の頃には、地球の海の上で雷による放電で発生したエネルギーからアミノ酸が合成されて、そこから原始生命が産まれたなんていう話を、ワクワクしながら読んでいたように思います。考えてみれば、その元になる海や、アミノ酸の原料である炭素をはじめとする重元素がどうやってできたのかも不思議です。

まぁ、詳しい理屈を教えてもらっても理解することができるとは思えませんが、楽しみなことです。「はやぶさ2」が無事に帰還するのを待っています。