何を買ったかは内緒なんですが、欲しいものがあって山口市内の専門店に行きました。
インターネットで検索して、このブランドのこの商品と決めて入店しました。もちろん、価格もわかっているので、それだけ支払うつもりです。ところがどっこい、ちょうど、このシーズンの新モデルが登場したタイミングで旧モデルは型落ち品なので半額クリアランスとのこと。
どこがどう型落ちなのか?よくわかりません。もともとデザインや色が重要なのではなく、必要なのは機能なので、ありがたく購入させていただきました。
それにしても、半額でも売り切ろうというのはビジネスとしてどうなのかなぁ?と考えさせられます。
そこで、その商品カテゴリの専門小売店の原価率などを調べてみました。
簡単にまるめると、定価が10,000円の商品の平均仕入原価は4,400円でした。なるほど、半額で売っても600円(6%)の粗利が残るわけです。
但し、普通の場合は店舗経費が1,500円・広告宣伝費や運賃などで600円・人件費などが1,500円で経費が3,600円といったところでした。つまり、定価で販売した場合には10,000円の売上に対して2,000円(20%)の利益が残るという皮算用です。
実際には、この業界の営業利益率は5%に満たないので、全てを定価で販売することはできないということです。そこで、できるだけ定価販売をするために、旧モデルは一刻も早く店頭から消してしまいたいので半額処分というわけです。
それでも、クリアランスセールの値引き率が原価率を上回ることはないようですから、商品毎の原価率を知る良い機会です。
男性用のスーツやコートなどでは50%オフは当たり前で、ときには70%オフでの販売がありますから、原価率は30%よりかなり低いでしょう。ところが、カジュアル衣料では50%オフもあまり見られないので、意外に原価率が高いと思われます。
最近では、アウトレット商品の販売も盛んですし、中古品や新古品といったカテゴリーも充実しています。それぞれに、最も適した購入をしていきたいものです。