老年化指数は15歳未満の国民100人当たりの65歳以上の国民の数です。
高齢化率よりも、若い世代がどれだけの高齢世代を支えていくのかというのが、直接的にわかります。日本の2018年の老年化指数は231です。世界の国の中で、圧倒的な№1となっています。15歳未満の100人に対して、65歳以上が231人というわけです。
日本も戦争が終わって5年後の1950年の老年化指数は14です。それから、どんどん上昇していて、現在が231です。
2050年には356という予想ですが、これは出生率の増加を見込んでいます。人口も1億人をキープしている前提の予想です。
諸外国では、韓国が日本を猛追しています。韓国の出生率は1.0を切ってきていますから、このままでは追いつかれそうです。
中国も1人子政策を進めたこともあって、伸びています。出生率向上へ政策転換を図った効果が2040年くらいからは現れるという予想ですが、本当にそうなるかは不明です。
ドイツやイギリスなどヨーロッパ諸国は確実に老年化指数が高くなっていますが、急激な変化ではありません。アメリカは、これからも移民社会ですから老年化指数の上昇は限定的で、2050年でも128に止まります。
日本の老年化指数が高まっている理由の一つに、日本人の長寿命化があります。一方で、日本人の健康寿命も伸びています。
最新のデータ(2016年)で、男性の平均健康寿命は72.14歳で、平均寿命との差は8.84年です。女性の健康寿命は74.79歳で、差は12.35歳です。僅かながらですが、健康寿命と平均寿命の差は縮まってきています。
我々も、もうすぐ老年化指数の分子に数えられるわけですから、健康寿命を延ばしてしっかり働かなければならないということですね。ご自愛ください。