イベントの音響エンジニアをしている事業者さんなんですが、今日は風邪気味です。
なんでも、先日の野外イベントでは開催中の昼間は好天に恵まれていたのですが、朝早くに始めた準備中は小雨が降っていて、とても寒かったのだそうです。音響機材を雨に濡れないように設営するのに気を取られて、自分のほうは雨に濡れてしまって風邪をひいてしまったようです。大雨なら雨衣を着ていたのでしょうが、小雨で油断していたとか。
野外イベントというのは天候によっては中止しなくてはいけない場合があります。そこで気になって調べてみると「興行中止保険」というのがしっかりありました。これが、なかなか面白いのです。
イベントが中止になる理由は、野外イベントの天候ばかりではありません。
交通機関の不通などで観客の来場不能になるとか、出演者が交通事故や急病になるとか、スポーツイベントであれば選手や観客の安全性に何かの問題があるとか、展示会などでは展示物の不着や破損とか・・。
こういった偶発的な理由でイベントが中止または延期となった場合に、既に支出した費用や、中止・延期に伴う費用に対して、保険金が支払われるというものです。・・写真の方のイベント中止は保険の対象にはならないかと思いますが・・?
保険契約は個別に物件毎に見積るわけですが、契約例は以下のようなものです。
ケース | 支払限度額 | 保険料 | 限度額/保険料 |
野外コンサートが悪天候で中止 | 4000万円 | 140万円 | 28.6 |
花火大会が悪天候で中止 | 9000万円 | 96万円 | 93.8 |
スキー大会が雪不足で中止 | 8000万円 | 240万円 | 33.3 |
コンサートが出演者の事故で中止 | 9000万円 | 270万円 | 33.3 |
ケースの発生可能性を評価して、支払限度額や保険料が決まるのでしょうが、なかなか専門的な作業になりそうです。
これ以外にも、イベントでは事故や怪我は起こり得ます。アイドルが突然倒れたり、炎を上げるような演出で火傷を負うなんてこともありました。こういう事象でも、保険は降りるようですから、難しい判定が必要です。
最後に、インフルエンザも流行していますが、風邪にもご用心。