お正月のテレビでそれぞれの都道府県の特徴を話題にする番組をいくつか見ました。
そこで山口県民の特徴を総務省が実施する社会生活基本調査という統計調査の結果から探ってみましょう。この調査は5年に1回実施されており、生活時間の配分や余暇時間の活動状況などを調べるものです。
山口県民の1年間の生活活動率で都道府県ランキングで上位10位以内・下位10位以内に入っているものを探しました。
過去1年間に釣りをした人の割合が、山口県民は、長崎県・熊本県・島根県・広島県に続いて5位(11.5%)です。
同じく1年間に園芸やガーデニングを楽しんだ人が8位(29.2%)です。
実に、都道府県ランキングで目につくのはこれくらいしかありません。山口県は多くの項目で真ん中あたりで、あまり突出した特徴がありません。
一方で、1日の生活時間では際立った特徴があります。
山口県の有業者の1日当たりの仕事時間は東京都に次いで2番目に短い!のです。
土日など休日も含んだ1日平均で、山口県民は5時間42分です。東京都民の5時間38分が最も短いのですが、東京は多様な働き方があるのでちょっと特殊な気がします。
仕事時間が最も長い熊本県の6時間26分、全国平均の5時間55分と比べて、山口県民の仕事時間はかなり短いです。もちろん、生産性が高いということ?かも知れません。
山口県民の平均起床時刻は6時29分で全国平均の6時32分とあまり変わりません。平均就寝時刻も23時06分と全国平均の23時12分とあまり変わりません。
山口県民が通勤・通学に要する時間は1時間02分で全国平均1時間19分より短めです。仕事時間が短いので、山口県民の帰宅時刻の平均が18時23分となっていて全国平均の18時53分より30分も早く家に着いています。
したがって、山口県民は帰宅してから就寝までに平均4時間43分あるわけです。これは高知県・大分県に次いで全国3位の長さです。つまり、山口県民はゆう活する余裕がたっぷりあるわけです。
ところが、山口県民はこの時間を有効活用できていない懸念があります。
山口県民がテレビやラジオ、新聞雑誌などメディアを視聴している時間は2時間37分もあって、北海道に次いで全国2位です。北海道は広大で冬の雪も厳しいでしょうから、ちょっと納得できます。しかし、山口県民が全国平均の2時間15分を大きく超えてメディアに触れているのはもったいないです。
折角、豊富にある帰宅後の時間帯を、多様なゆう活に使えるような仕掛けができればいいなぁと思います。山口県での新しいビジネスチャンスかも知れません。