韓国の駆逐艦が日本の対潜哨戒機にミサイルレーダーをロックオンさせたそうです。
韓国政府は、いろいろな言い訳を並べていますがかなり苦しそうです。「外交とは威厳を持って嘘をつくこと」と言った人がいましたが、これを実行するのは結構難しいです。できるのはプーチンさんくらいですが、国力の相対的低下が止まらないのでやせ我慢にも見えます。
さて、外交は、リアリズム=現実主義と、リベラリズム=協調主義の狭間を揺れ動きながら進みます。
会社の経営においても、仕入先や顧客との交渉、競合他社との競争など同じです。
リアリズムはパワーゲームのようなものです。
競合他社との競争があれば、相手より強い商品を開発して、安い価格で大量に市場に投入することで大きな利益を得ることができます。
仮に、圧倒的な勝利が見込めないのであれば、局地戦に持ち込んで差別化したサービスで切り込んだりします。そうして、自社の利益を大きくできれば、お給料が上がってハッピーです。
リベラリズムでは相手との競争を徹底して避けることもあります。リアリズムの競争が長期戦となったら、顧客は喜ぶかも知れませんが、両者の体力を奪って市場は長続きしません。
しかも競争の結果はいつも勝利では終わりません。勝ってお給料が上がるときもあれば、負けて下がるときもあるわけです。
それよりは、それぞれが得意なサービスで共存共栄を図るのが賢い選択です。(リベラリズムは本来は自由主義ですし、用語の意味は複雑なので、適当ではないかも知れませんが、まぁイメージです。)
ところが、協調主義ばかりで競争をしないと大して給料も増えません。競争すれば勝てるかも知れない(あるいは、簡単に勝てるに違いないと勘違いする)相手に、いつも屈服しているのは気分も悪いです。
協調路線を続けているときに、もし新たな競争者が登場すると共倒れになったりします。
更に、ときとして、競争相手が突然手のひらを返して現実主義に転向することもあります。そのとき、一人で協調主義を貫くのはひどく愚かなことです。
というわけで、ときには競争し、ときには協調するということになります。
いつどんなふうに競争し、どんなときに協調するのかは難しい判断ですが、トップが予め何らかの指針を持っておくことが大切です。