山口県中小企業診断協会として、農商工連携促進事業に本気(マジ)で取り組んでいます。
農商工連携の一つの成果として、農林水産品・食品の輸出拡大があります。昨年のブログでも書いたのですが、政府が掲げている目標は2019年に1兆円を超えるというものです。進捗状況を見てみましょう。
参考 ☞ 2017/08/18 農林水産品の輸出額1兆円は達成できるか
右のグラフのように、農林水産物・食品の輸出は順調に伸びていることがわかります。
今年は夏の天候不順などもあって、中盤で少し停滞しましたが、9月・10月と盛り返してきました。
10月までの実績で、前年(2017年)同期比で+15.2%と大幅な増加です。2017年合計が、8071億円ですからこのままのペースであれば年間9300億円となります。
2019年の1兆円突破が夢ではないということです。
2013年に5000億円を突破してから6年で倍増ですから、かなりの成果です。身近な事業者さんでも海外からの引き合いがあったとか、国内の他の事業さんと連携して輸出をはじめたといった話をよく聞くようになりました。
今年のトピックスとしては、鶏卵の輸出が大きく増えていることがあります。
金額としては10月までで12億円ほどでまだ小さいのですが、前年同期比48.5%伸びています。更に、これから大幅に増えることが予想されます。
日本を訪問した外国人が驚くことの一つが、卵を生や半熟のままで食べる姿です。そして、恐る恐る食べたときの卵の美味しさです。ところが、日本以外の国で卵を生で食べるのはサルモネラ菌による食中毒のリスクがあります。
そこで、みんな日本の卵をそのまま食べたいのです。10月16日に米国が日本からの食用生食殻付鶏卵の輸入を許可したことがニュースになりました。7℃以下で保管して輸送すると1ヵ月は大丈夫ということで、海上輸送で輸出されるようです。これからに期待が高まります。
さて、農林水産物・食品の輸出額1位は何かご存知でしょうか?
1~10月のランキングと金額です。
1位 ホタテ貝(生・蔵・凍・塩・乾) 394億円・・意外でしょ?
2位 真珠(天然・養殖) 300億円・・真珠は水産物なんです。
3位 ソース混合調味料 265億円・・オタフクソースはアジアの国ならどこでもあります。
以下
4位 さば(生・蔵・凍) 250億円
5位 清涼飲料水等 237億円
6位 牛肉 188億円
7位 清酒 177億円
8位 なまこ 165億円
9位 かつお・まぐろ類(生・蔵・凍) 157億円
10位 ぶり(生・蔵・凍) 137億円
この順位、予想できましたか?