隠語は隠れて使うべし

飲食店ではスピーディーなサービスをおこなうためにいろいろな略語を使います。

 

これは飲食店に限りませんが、仲間内だけで通じるような隠語を使うことはどの業界でもあります。隠語は文字通り隠れて使う言葉なので、仲間の連帯感を守るためにも、あまり大っぴらにしないほうが好ましいでしょう。

 

カルボナーラ
カルボナーラ

たまたま入ったイタリア料理風居酒屋でのことです。可愛らしい女性の店員さんは、たぶんアルバイトなんでしょうね。

厨房に向かって元気よく「カルボ、一丁!」て声を掛けていました。カルボナーラのことだと分かりますし、微笑ましいのですが、何も店中に聞こえるように言わなくてもいいでしょうに・・(笑)

 

喫茶店で「ツーレイコー、ワンオージュー、スルーミーサン」なんて聞くとハテナ?です。アイスコーヒー2つ、オレンジジュース1つ、ミックスサンド3つのことです。

ただ、略語というか隠語はお客さんにあまり聞こえないようにしたほうがいいですね。忙しいのはわかるのですが、ちょっと大事にされていない印象を与えます。

 

化学工場でも略語や隠語は使います。KYが「危険予知」とか5Sが「整理・整頓・清掃・清潔・躾」とかは有名です。

錯体をつくることを「錯る」、ゲル化することを「ゲロる」、撹拌機を「アジ」、コンベアを「コン」、責任者を「棒芯」、アシスタントを「手元」なんかはちょっとわかりにくいでしょうか。

 

まぁ、あんまり使いすぎると間違いの源になりそうですね。気をつけましょう。