下関商工会議所で開催されたナレッジマネジメント研修(3回)が終了しました。
研修に参加していただいた皆様、たいへんお疲れ様でした。少しは経営改善のお役に立てたなら幸いです。実は、商工会議所の方からナレッジマネジメントについてのセミナー、とオファーされてから、昔のことをいろいろ思い出していました。
昔のことというのは、タイムマネジメントのことで、当時はDIPSという手法を使っていました。時間も知識と同様に重要な経営資源ですから、うまく組み合わせる考え方を整理してみたいと思います。
さて、今回の研修では、組織がナレッジをどのように収集して蓄積し、それを保持しながら更新していくのか。そのナレッジを参照して活用し、新しい価値の創造につなげるのかを具体的な手法やフォーマットの事例を交えて紹介しました。
最近のナレッジツールは、PC・タブレット・スマホなどを使って、ICT技術を駆使したものになっています。とても便利(生産性が高い)になっていて、うまく活用することで組織の成果の大幅向上につながりそうです。
しかし、ナレッジを活用するのは人ですから、最終的にはその人がどう考えて、どう行動するかという問題になります。
ちょっと大きめの組織で専門スタッフとして勤務している方とのやりとりです。
私「作業の生産性を高めるためには、机や周りの整理整頓は大事ですが、いかがですか?」
専「いや~、なかなかできません」
私「机の下にモノが置いてあるということがありますか?」
専「私の専用ファイルが何冊か置いてあります」
私「それは書棚に置いてはいけないのですか?」
専「いや~、これは規則とか通達とかを私なりにカスタマイズしたファイルですから」
私「カスタマイズしたことで使い勝手がよくなったのですか?」
専「そりゃ、もう大したものです。ちゃんと整理して必要十分な内容になっています」
私「それは素晴らしいですね。
そのファイルを皆さんにも使ってもらえばいいのではないですか?」
専「・・・」
プロフェッショナルとは、組織の目的/目標に貢献する人。そして、自らの成果を他人に提供する人。のことです。
つまり、組織が共有できるナレッジを提供し、且つそのナレッジを参照して活用できる人のことを言います。組織にプロフェッショナルが増えれば、組織は発展していきます。