熟練者が新人に教えるときの教え方の基本です。お母さんが子供に教えるときも同じです。
ナレッジマネジメントでいうところのSECI理論のことです。SECI理論と言うのは、暗黙知と形式知を活用して新しい知識を想像するときの理論です。共同化~表出化~結合化~内面化というサイクルがあると考えます。
SECI理論と呼ばれる、知識創造のスパイラルは共同化(S:socialization)からはじまります。続いて表出化(E)、結合化(C)、
そして内面化(I)ときて共同化に戻ります。
まぁ、お母さんが子供にものを教える過程を難しく言っているだけとも言えます。
「お母さんはこうやっているのよ」「○○ちゃんならどうするかしら?」というのが共同化です。
「あっ!そうするのか」「そんなふうにしたらいいんだ」というのが表出化です。
「じゃぁ、これもこうしたらいいじゃないかな?」「うん、こうやったらうまくいくな」というのが結合化です。
そして、「あれはこうしてみよう」「うん、違うやり方だってあるんじゃないかな」というのが内面化です。
こうして、お母さんの持っていた知識は、子供に伝わり、子供のなかで新しい知識が創られることになるのです。この過程を知識創造というのですが、実は誰もが日々やっていることなのです。もし、意識しておこなうことができたら、その会社は強くなります。