生産性向上の決め手はマルチタレント化

多能工というと製造業に限られそうなので、マルチタレントが適当でしょうか?

 

例えば、ホテルですと調理・配膳・客室・フロント・清掃などの担当がそれぞれ分かれて配置されていて、担当以外の業務には手を出さないような縦割りの仕組みの場合があります。当然ですが、担当によっては手が回らない時間帯と手空きの時間帯の両方ができてしまいます。

 

ビジネスホテルの廊下
ビジネスホテルの廊下

こんなことはないでしょうが、もしも客室係が大忙しで荷物を運んでいるのに、フロント係がボ~っと手持無沙汰にしていたらお客さんの印象は悪くなります。

他の担当の人が忙しかったら手を貸してあげる。自分の担当の仕事が一段落したら、相互に積極的に手伝ってあげる。ということができればいいですね。

 

それぞれの従業員がマルチタレントとして働くということは、従業員の満足度アップにつながります。

あるテーマパークの女性従業員さんの仕事ぶりを紹介するテレビ番組がありました。朝の開園時間帯は入口ゲートで入場券のもぎりをしています。入場者が減ってくると、園内の案内係をしています。お昼時になると、フードコートでサービス係をしています。閉園近い時間帯では、ショップでお土産品の売り子をするといった具合でした。こんな風に仕事ができれば、楽しいでしょう。

 

ところで、「マルチタレント」と検索するとWikipediaに項目がありました。

ビートたけし、タモリ、笑福亭鶴瓶、ダウンタウン、又吉直樹、福山雅治、星野源などなど、今をときめくマルチスターが紹介されています。少なくとも、狭義のタレントの世界ではマルチタレントが全盛でしょう。

 

仕事は一つより二つ、二つより三つできるようになりたいものです。

「二兎を追う者は一兎をも得ず」と言いますが、「二兎を追わぬ者は二兎を得ることはできない」わけですし、「二兎を追ったからこそ、次に三兎も狙える」のです。

職場の環境はもちろん、上司も働く人も少し意識を変えて、マルチタレントを目指してください。