共用品の定義は、「身体的な特性や障害にかかわりなく、より多くの人々が共に利用しやすい製品・施設・サービス。」です。
共用品というのは、障害があったり高齢になった人だけが使う福祉用具ではなく、そういった人もそうでない人もみんなが使いやすくした製品のことです。
次の5つの原則があります。
1. 多様な人々の身体・知覚特性に対応しやすい
2. 視覚・聴覚・触覚など複数の方法により、わかりやすくコミュニケーションできる
3. 直感的でわかりやすく、心理的負担が少なく操作・利用できる。
4. 弱い力で扱える、移動・接近が楽など、身体的負担が少なく利用しやすい
5. 素材・構造・機能・手順・環境などが配慮され、安全に利用できる
言葉では説明し難いので、例を写真などで紹介します。
皆さんも商品開発をおこなう際に、是非考慮していただければと思います。
牛乳パックのてっぺんに凹型があるのは皆さんご存知でしょう。
カッターナイフには左利きでも右利きでも使えるタイプのモノがあります。
オセロのコマは、視覚障害も楽しめるように白面は平らで黒面にギザギザがあります。
携帯電話のラクラクホンは有名ですが使い勝手がよくて、我々世代でも重宝しそうです。
サッシ扉のカギは力の弱い人でも操作しやすくなっています。
シャンプーの容器の側面にはギザギザ模様がついていていることに気付いているでしょうか?
共有品を考案するということは、日本のものづくりができる大きな貢献の一つです。