今年の10月7日に、長門鉄道改行100周年記念イベントが開催されます。
長門鉄道は、かつて山口県にあった私鉄路線です。大正7年(1918年)10月7日に開業して、昭和31年(1956年)5月1日に廃線となりました。戦前・戦中・戦後の38年間に渡って、地域の足として活躍しました。
長門鉄道の路線は、旧国鉄の小月駅(下関市小月)と西市駅(現在は下関市ですが、旧豊浦郡豊田町西市)の間、約18kmを結んでいました。
元々は西市近くの山林の木材を運ぶことが目的であったのですが、最盛期には旅客輸送も年間100万人近くになっていました。しかし、バス輸送の利便性が高まったこともあって、比較的早い時期の廃線となりました。
この廃線跡の大半が国道脇に人道として、農業用の作業道として、その他今に残っています。そこで、100周年記念として、廃線跡を使ったウォーキング大会・サイクリング大会が企画されています。お時間があれば、ちょっと訪問してみてください。
さて、長門鉄道開業直後の大正11年発刊の「長門鉄道案内」に西市が紹介されています。
【西市】郡内屈指の商業地であって人口稠密、市街繁栄、殊に本鉄道の開通以来その終駅として客貨の集積地となり、急速なる市況の活躍を見、奥地の物貨この地を通じて出入りしており、地方文化の中心地となれるの観あり。
豊浦警察西市分署、郵便局、下関裁判所西市出張所、十五銀行、京和銀行、長門銀行各出張所等あり。町内に慶雲寺、西念寺あり。長正司公園の桜花・藤花はその美観を例えるものがないほど三春行楽の好適地。西市八幡宮の境内もまた無比の佳境として参拝者や観光客がすこぶる多い。
どうです?行ってみたくなりましたでしょう?
☞ 豊田町観光協会 にリンクします。
メモリアル長門ポッポ100も情報もあります。 「おいでませ、山口へ」