日本の家政婦は1万1070人

テレビドラマでは家政婦・家政夫や執事が主役の番組がしばしば登場します。

 

市原悦子、松嶋菜々子、松岡昌宏、剛力彩芽、上川隆也・・・、どれも人気番組です。昔は、家政婦、女中、メイド、お手伝いさんと名前はいろいろですが、職業として他家の家事全般を担うという人は多かったです。

 

家政婦は見た!
家政婦は見た!

2017年の国勢調査によると、日本の家政婦(夫)さんの総数は、1万1070人です。多いようなそうでもないような微妙な人数ですが、およそ中小企業診断士の数と同じくらいです。

 

男性が340人で女性が1万0730人です。圧倒的に女性が多くなっています。また、1万1070人のうち6030人が個人事業主で、5030人が雇用されている人です。予想より雇用されている人が多いですね。但し、正社員は僅かに450人で、4560人はパートかアルバイトです。

家政婦(夫)さんの給与ですが、通いだと1日に1万5千円くらい、住み込みだと月に40万円くらいというのが相場のようです。 

 

家政婦(夫)の数は減っています。5年前の2012年に行われた国勢調査では家政婦(夫)さんの総数は1万6430人となっていますから、5年間で5360人も減っています。約1/3の家政婦(夫)が減ったことになります。

更に5年前の2007年は2万4200人、2002年は3万0800人でした。このペースだと、10年後にはゼロになりそうですね。

 

最近では、時間制の家政婦(夫)である家事代行業が人気を集めています。

共働きなどで家事が十分にできない家庭で、週に2回×各2時間くらいで、炊事・洗濯・掃除・料理などをしてくれるといったサービスが主力商品のようです。家政婦(夫)さんを雇うまでもないが、家事に割く時間がない方が利用されます。単発利用なので、少々割高です。1回のサービスに利用者が支払う金額の平均値が1万5千円くらいです。

 

近年では、単身世帯向けの家事代行サービスも人気を集めています。高齢化や女性の社会進出などが進むことによって、家事代行サービスの将来性は高いと言えます。

 

また、都会だけのビジネスではないようです。家事代行サービスについては、むしろ山口県のような地方のほうが、公共交通が不便だったり、同類のサービスが受けられない環境だったりするので、需要が大きいように思えます。

中高年女性に知己があるような方が家事代行業で創業することは考えられます。初期費用が少ないので、顧客開拓がうまくできれば利益が残る可能性はありそうです。少し有望です。