暦の上では秋ですが、残暑という感じは全くなく、記録的な猛暑・酷暑が続いています。
昨日は広島原爆記念日でしたが、俳句で原爆忌は秋の季語だそうです。プレバトで紹介されていました。日本人は季節を先取りする独特の文化を持っているように思います。
日本人の端くれとしては、この猛暑のなかに秋の気配を無理にでも感じないといけないわけです。しかし、例年であれば立秋までに少しは過ごしやすい夜とかもあるのですが、今年は皆無です。もう、力任せで秋の気配を掘り起こすしかなさそうです。
とはいえ、コオロギですらまだ鳴き始めず、トンボの姿も見かけません。ススキの開花には時間がかかりそうですし、田んぼの稲もぐんぐん伸びています。
日の出の時刻が遅くなり・日の入りの時刻が早くなってきたことに気付くのがせいぜいです。
仕方がないので、平安時代の歌人 藤原敏行が立秋に日に詠んだ名歌を堪能しましょう。
秋立つ日詠める 「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる」
さて、私たちはどんな風の音にハッとするでしょうか?