南アフリカとスワジランドの間、レボンボ山脈で4万4千年前の骨角器が見つかっています。
”レボンボの骨”と呼ばれるもので、ヒヒの足の骨に29本の線が引かれています。もちろん、線の意味はよく分からないのですが、新月から新月までの29日間を表したものではないかと想像され、人が時を計っていたことを示す最古の証拠といわれています。
昨日の大暑からの連想で調べてみました。
旧石器時代の人間が時を計っていたというのは、ロマンがあります。
また、この骨角器が女性の月経周期を追うために使われたという可能性も指摘されていて、世界最古の計算器具と言えるかも知れないそうです。
計算器具としては、時代が少し下って同じくアフリカのコンゴで約2万年前の骨角器が発見されていて、”イシャンゴの骨”と呼ばれています。こちらは、かなり複雑で3列に分けて、線が引かれています。
左列が、19-17-13-11(合計60)、右列が9-19-21-11(合計60)で、中列が7-5-14-1-1-9-8-4-6-3(合計48)です。解釈はいろいろあるようで、素数の概念があったとか、十進法を既に理解していたとか、いろいろです。
まぁ、レボンボもイシャンゴも、どちらの骨もそんな意味は無かったという説も有力なようで、今となっては正確な目的はわかりようもありません。
一度、アフリカにも行ってみたいですね。