「眼鏡は 顔の 一部で~す♫」なんて、口ずさんでいる人はかなりのおじさんです。
東京メガネという会社が全国に流していたCMです。調子のよいメロディーで、耳について離れないという印象です。現在は、国内26店舗・海外6店舗を展開していますが、全国津々浦々まで展開しているというわけではありません。何故?全国CMを流していたのでしょうか?
日本のメガネの市場規模は、約5000億円ほどです。少しづつ伸びています。
日本人で眼鏡をかける人を1億人とすれば、年間で5000円にほどになります。
メガネは、平均して3~5年で交換するそうなので、日本人の平均値は2万円くらいの眼鏡を購入するということでしょうか?
眼鏡は、ずっと昔は「医療器具」という性質が強かったと思います。眼科で、きちんと検眼してもらい、診断書というか処方箋をつくってもらってから、眼鏡を誂たので特別な器具でした。
ところが、最近は眼鏡店の店頭での検眼でも、眼球をそのまま測定するので、簡単に精度よく処方箋ができあがります。気軽に購入できるアイテムになりました。
現在は、日本全体としての人口は減少していますが、団塊ジュニア層の老眼デビューがあって、眼鏡人口はむしろ増えているようです。眼鏡業界全体としては好況期を迎えています。
ジンズが、スポーツ用眼鏡やPC操作でブルーライトを遮蔽する眼鏡などを発売して、大人気を博したのは記憶に新しいところです。最近では、スマホと連動したアイウェアラブル端末を兼用する眼鏡なども販売しています。
こうした背景のなかで、ファッションとしての眼鏡の売上も増えています。最近では、海外ブランドの眼鏡も人気を高めていて、380億円ほどの輸入金額になるそうです。
眼鏡の国内市場は5000億円ですが、機能性眼鏡1000億円を除くと市場規模は4000億円です。つまり、ファッション眼鏡の10%弱が海外からの輸入品ということです。
写真は、Theo(テオ)というベルギーの眼鏡です。今から30年ほど前に発売を開始した眼鏡メーカーですが、当初はかなり前衛的だったそうです。現在も、意外性のあるデザインで、掛けた人に魔法をかける眼鏡として有名です。
ウェブサイトのあいさつは、「そしてテオは、これからもサプライズをお届けしていきます! theo loves you!」で締めくくられています。
そろそろ、我々世代もオシャレ眼鏡デビューの年齢でしょうかね?