【日曜連載】中小企業診断士試験合格への道標《25》

連載第25回目です。今回は、2次試験についてです。

 

この連載も25回目となって、疲れてきました。既に、皆さん願書も提出して、追い込みの時期になっているところでしょう。一応、合格への道標は、今日で最終回にしようと思います。

皆さんが、勉強しよう・受験しようというきっかけになっていたら幸いです。

 

ビジネス資格に兆戦
ビジネス資格に兆戦

今年の二次試験は10月21日に予定されています。

一次試験はマークシートですが、翌日には診断協会から解答が公開されます。また、当日のうちに、予備校などの解答は公開されると思います。

 

ということで、8月4日・5日の一次試験の直後に合否はわかります。合格していることがわかったら、直ちに二次試験の準備にとりかかります。

期間は2か月半(70日ほど)ありますから、まずまず十分な時間があると言ってよいでしょう。

 

ちょっと、おさらい。筆記問題は4問で各80分です。 

4問の領域は「Ⅰ.組織・人事」「Ⅱ.販売・流通」「Ⅲ.生産・技術」「Ⅳ.財務・会計」です。Ⅳの財務・会計は勉強すれば必ず点が取れるし、勉強しないと絶対に点が取れない科目です。それ以外のⅠ~Ⅲは、得意・不得意があります。得意科目で稼いで、不得意科目で足切りに引っかからないことが大切です。

 

勉強方法は、過去問を解いていくのが最も効率的です。どんな試験でもおなじですね。

過去問は「2次試験問題ダウンロード | AAS」に過去17年分があります。まぁ、17年分解かなくても構いませんが、5年分くらいは解きましょう。

 

丁寧に解答を埋めていくには、1問3時間くらいはかかりますから、働いている人にとっては1日1問がやっとでしょう。5年分20問=20日がこれで費やされます。

ここで重要なことは、実際に解答を文章として手書きで書くことです。最近はPCでキーボード入力することのほうが圧倒的に多くなったので、手で書くことが減っていると思います。存外、書けるはずの漢字が書けないとか、読み返してみると意味がとれないとか、ということが起こります。

 

1科目80分という試験時間は意外に短いので、せっかく書いた文章を消しゴムで消して書き直すといったことをしているとタイムアップしてしまいます。ある程度まとまった文章を手書きでつくるには、しっかりした練習が必要です。 

 

ところが、二次試験の解答には正解がないので、解答が正しく書けているかどうかはわかりません。そこで役に立つのが、「ふぞろいシリーズ」です。 

ここにある解答例を参考にして、自分の解答のレベルを確認しましょう。そして、自分なりの、もっとよい解答文を考えていくのが上達への早道です。

 

 また、実は診断士試験の二次試験の問題は、結構面白い作問になっています。実際の経営診断など、いろいろな場面でケーススタディーとして使えます。一通り理解しておくことは、試験が終わった後でも役に立ちます。 

 

それでは、皆様、残り1か月半を有意義に頑張ってください。m(_ _)m