関東で地震が続いた直後に大阪北部地震が発生して、霧島新燃岳の火山活動も活発です。
そんななかですが、小笠原諸島の西之島は火山活動が沈静化しているようです。
ニュースによると、「気象庁が20日、西之島の火口周辺警報が入山危険から火口周辺危険に引き下げた。」そうです。
これによって、入山規制が火口から500mに縮小(これまでは1500m)されました。
西之島は、山頂が148m、火口を中心にして直径が約1000mのほぼ円形をしています。これまでは、1500m以内が規制されていましたので島に上陸することができませんでしたが、500mに緩和されたことで上陸するころが可能になりました。大変興味深いことです。
西之島は1973年の火山噴火でできた新しい島です。その後、火山活動は収まったのですが、2013年11月に再び噴火が始まってどんどん島が大きくなっていきました。新たな国土ができるので、ちょっとワクワクするニュース映像でした。結局のところ、元の面積が0.121㎢だったのが、2013年以降の噴火で約25倍の2.96㎢に拡大して落ち着いたということです。
すごく乱暴言えば、巌流島が4年間で角島に成長した(山口県の人しかわからない・笑・) みたいなものです。
環境省などの調査で、新たな山ができる前からあった島の部分には、一部緑が残り、カツオドリなどの海鳥が群れをなして巣を作る様子も確認されているそうです。海に囲まれた新しい陸地に、どのように生命が育まれていき、自然環境がつくられていくのか、最初から観察できる機会は多くないように思います。しっかり保全はしながら、観察して報告してもらいたいと期待しています。