連載第23回目です。今回は、「運営管理」の3回目です。
昨年の「運営管理」の試験問題で、私が見るなかで最も正答率が低かったと予想するのは、最後の第42問です。
運営管理は「生産管理」と「店舗・販売管理」の2つのカテゴリーに分かれています。1回目は「店舗・販売管理」前回は「生産管理」でした。今回取り上げるのは「店舗・販売管理」の範囲の問題です。
「運営管理」の問題は、非常に広い範囲からつまみ食いのように出題されます。実際、中小企業診断士の仕事で専門分野にこだわると、特に山口県のような地方では仕事量が不足します。結果として、あらゆる業界を網羅することが必須になるので、1次試験はその訓練というわけです。
さぁ、それでは昨年の最難問にチャレンジしてください。
この問題の正解は「オ」です。・・・どうですか?正解できましたか?
きちんとした知識と理解から、正解に到達できた人はかなり少ないのではないかと思います。
特に「運営管理」は90分の試験時間で45問を解答するのですが、この問題は最後の45問目です。配点は2点。いい加減、くたびれているところの出題でもあるので、惑わされた人が多いと思います。
例によって、コンバージョンレート(CVR)という用語の定義を確認します。
「コンバージョンレートとは、サイトの訪問者数のうち、”サイト運営者の想定する成果”に結びついた訪問の割合のこと」です。
つまり、この問題ではバナー広告をクリックすることがサイトを訪問することになりますから、クリック顧客数=サイトの訪問者数です。”サイト運営者の想定する成果”が商品の購買であることは間違いありません。
つまり、CVR=商品購買客数÷クリック顧客数 となります。
したがって、Webサイト”E”が 4÷150=2.7% でCVRが最も高くなりました。
この問題では、広告費とかクリック単価といったものが説明されていて、表にもなっています。費用対効果という観点では、Webサイト”B”が10,000円の費用で、商品購買客数4ですから優りますよね。どうしても、この結果に引っ張られるような気がします。
※ 今日は簡単にここまで。掲載遅れてすみません。