【日曜連載】中小企業診断士試験合格への道標《21》

連載第21回目です。今回は、「経営情報システム」の3回目です。

 

ビジネス資格に兆戦
ビジネス資格に兆戦

中小企業診断士試験の申し込み締め切り5月31日(木)が近づいてきました。手続きは終わっているでしょうか?あまり慌てないように、明日くらいには郵送しておいたほうがいいと思います。

 

1次試験は、8月4日(土)・5日(日)ですから、残り期間は2か月です。2か月しかないと思うか、まだ2か月もあると感じるかは、人それぞれですね。

まぁ、診断士として独立して仕事をしていこうと思うような人は、まだ2か月もあるのか?って、改めて気がつくくらい鈍なほうが向いています。

 

さて、毎度ですが、私の最も苦手な「経営情報システム」です。もう、2回書いたので、あまり書くことがありません。

そこで、ネタ探しにネットサーフィンしてみたら、基本情報処理技術者(昔の第二種情報処理技術者)の試験を受けてみればよい、なんて恐ろしいことが書いてありました。

何度も恐縮ですが、私は足切りを回避できることを目標にして勉強しました。

 

問題の解説なんぞは、もうやりたくないのですが流れなので、1問選んでみます。

問23です。

 



 

どうも、この問題が昨年の出題のなかで最も正答率の高い=つまり、簡単な問題だったようです。それでは、例によって用語の定義をみてみましょう。

 

 クライアント・サーバ方式 ⇒ ユーザーのパソコンがユーザーのサーバーに接続されて使われる方式です。

クラウドコンピューティング ⇒ クライアント・サーバー方式に対して、世界中のサーバーをクラウド(雲)のようにサーバーとして使う方式です。

 

OS ⇒ コンピュータの基本的な制御をおこなうオペレーティングシステムのことです。ハードウェアやネットワークの土台の上に成り立っています。

ミドルウェア ⇒ OSとアプリケーションの間を取り持つソフトウェアのことです。

アプリケーション ⇒ ワードやエクセルなど実際に使っているコンピュータープログラムのことです。 

 

つまり『ハードウェア>ネットワーク>OS>ミドルウェア>アプリケーション』という関係です。

 

以下の3つはクラウドコンピューティングの分類です。

SaaS Software as a Service ⇒ アプリケーションまで完全にサービスするものです。

PaaS Platform as a Service ⇒ ミドルウェアまでサービスする(アプリケーションは範囲外)までをサービスするものです。

IaaS Infrastructure as a Service ⇒ OSまでサービスするものです。

 

早速ですが、設問を読んでみましょう。

ア  PaaS を利用する場合、ミドルウェア部分だけではなく、ネットワークやOSのサービスも当然に提供されますので、誤りです。

 

イ  SaaSのサービスは、PaaSのサービスを完全に含んでいます。したがって、両者を組み合わせてシステムを再構築する必要などはないので、誤りです。

 

ウ  SaaS を利用する場合、課金体系は月額固定制であることが法的に義務付けられてはいません。誤りです。

 

エ  SaaS を利用する場合、業者の提供するアプリケーションを活用することになるため、自社業務への適合性などをよく検討する必要があるというのはその通りです。クラウド上のアプリケーションの内容を変更するのは大変な時間が必要です。結果としては、仕事のほうをアプリケーションでのやり方に合わせるようにしています。設問は正しいです。

 

この科目は暗記要素が大きいので、最後まで少しでも時間があれば用語の定義を確認しておくのは合格の役に立ちます。何てったって、まだ時間は2か月もありますから、少しづつでも記憶として整理していってください。