免許更新のときに配られる「安全運転やまぐち」という冊子によると少々ビックリです。
日本の交通事故での死者数は年々減少しています。平成29年は3,694人です。それでも随分と多いですね。
しかし、ピークだった1970年の交通事故者数は16,765人でしたから、約50年かけて1/5近くまで減っています。
ところが、山口県の交通事故での死亡者数は増加傾向にあります。
具体的な数字を並べてみると、5年前の平成24年が56人、以下65人・58人・64人・64人、平成29年が79人となっています。5年前と比較して40%増です。
この間に全国では、4,411人から3,694人と16%減となっています。
都道府県別に人口10万人当たりの交通事故死者数を調べると右のようになりました。
平成29年の実績では、山口県は福井県・愛媛県に次いでワースト3位です。
10万人当たり5.67人となっています。
ちょっと不名誉です。
表を眺めるといくつかのことがわかります。
東京・神奈川・埼玉や大阪・京都などの都市部では人口当たりの交通事故死亡者は少ないですね。
クルマが無いと生活できないような地方ほど交通事故死亡者は増えていきます。
地方のなかでも、ワースト1になった福井県が微妙ですが、中国・四国・九州など西日本の県で交通事故死亡者が多い傾向が読み取れます。
少し考えてみたのですが、山口県で交通事故死亡者が多い、あるいは増加傾向になっている理由ははっきりしません。
山口県では県民性もあって、あまり乱暴な運転を見ません。道路は比較的整備されていて渋滞や混雑もあまりありません。
気象条件などはむしろ恵まれているほうでしょう。
高齢化が進んでいる(山口県免許人口における高齢化率は全国4位の27.8%)ということも要因でしょうが、他の都道府県と突出して異なるわけでもありません。
しっかり個々の交通事故の原因を調べて、対策を立案することが望まれますね。
まぁ、とりあえずは「安全運転第一」 しっかり、引き締めていきましょう!