若い農業経営者の皆さんが集まった「やまぐち尊農塾」の1年間の講座が終了しました。
山口県は「農林水産業担い手支援日本一」を目指して、新規就農者の受入態勢を整備して、定着促進に力を入れています。その成果は少しづつでてきて、昨年は1年間で120余人がUIJターンなど、山口県で就農されました。
山口県の面積は、全国の都道府県では23番目で1.6%を占めます。しかし、農業生産高は約650億円で、全国の0.7%ですから、農業に関しては盛んとは言えません。
更に、耕種が米に偏っていて、野菜や果実の生産が少ないという特徴があります。特長のある作目はあるのですが、産地と呼べるような規模のものはあまり多くありません。
萩市の夏蜜柑、周防大島の柑橘類、美祢市の梨、阿東町の林檎、岩国市の蓮根や栗、などが地元では有名ですが、全国的な知名度はいかがでしょうか?
そんな山口県ですが、若い農業経営者さんが増えています。
今回、23名の皆さんが1年間・12回の講座を通して農業経営マネジメントについて学びの機会を持たれました。それぞれに、大きな志を持って、農業に取り組んでいます。
集まった方々の前職も、証券会社・商社・流通業・調理師・鉄工所・公務員・建築士・IT企業・経理事務所・コンサルタント・・多種多彩です。出身も山口県外の方も多いです。
就農の動機もそれぞれですし、目指している目標も違います。ただ、皆さんがこれまでの経験を活かして、農業に対してユニークなアプローチをされていることに感心しました。
もちろん、皆さんの農業経営がこれからも順風満帆かどうかはわかりません。しかし、山口県や各市町の支援もありますし、農業支援機関や金融機関のサポートがありますし、今回の塾でできた農業者同士の連携も心強いです。
何年か後に、山口県が日本を代表する農業県になっている可能性は十分にありますね。応援していきたいです。