ワークのなかのバランス&ライフのなかのバランス

働き方改革法案、今日も国会でグダグダの議論が続いていて、少々辟易しています。

 

山口市 瑠璃光寺
山口市 瑠璃光寺

雇用者として働いた経験がほとんどなく、ましてや経営者として従業員を雇用した経験もない議員さんたちが、わぁ~わぁ~言い合っています。

 

現場を知っている方から見ると、何を言ってんだか、です。テレビなどマスコミでしたり顔で語るコメンテーターや芸人さんたちも、皆さんが雇用された経験が乏しくて、職場の実態を知らないので、ますます珍妙な議論になっていきます。

 

どうも「与野党でしっかり協議検討する」なんてムダですし、お役人に決めてもらうのもダメそうです。直接に労働界と経済界でしっかり協議するのが良さそうです。政治家は行司役を務めるべきでしょう。

今は、労使双方のベクトルはかなり合致しています。政治家さんは、戦後の高度成長期の考え方のままで時計が止まっている感じがします。但し、その話し合いには、大会社だけでなく中堅・中小企業の意見を十分に反映してもらいたいものです。困っているのは、中小企業の経営者であり、そこで働く従業員です。

 

さて、働き方改革では”ワーク・ライフバランス”という言葉がよく使われます。これは、ワーク(仕事)とライフ(生活)のバランスという意味ですが、実はワークのなかのバランス+ライフのなかのバランス=ワーク・ライフバランスと考えるほうが上手くいきます。

 

つまり、ワーク(仕事)のなかには、苦役のように嫌々ながら長時間かけてこなしていかなければならない仕事も確かにあります。しかし、創造性に溢れていて時間を忘れて没頭できるような仕事もあります。また、脳に汗をかきながら絞り出す仕事もあれば、のんびりと瞑想でもしながらできるような作業もあります。このワークのバランスが大事なのです。

最近では、ダブルワークの人も増えてきました。都心の会社での仕事と、自宅や地域での仕事のバランスなども考えられます。

 

ライフ(生活)も同じです。ライフ(生活)には家事や育児や介護のようなものと、余暇やレジャーのようなものがあります。家事や育児が苦役とはいうわけではありませんが、ライフのなかでのバランスが大事です。一方で、余暇時間がいくら長くても、達成感が持てずに楽しくなければ、これもストレスです。

 

ワークを減らしてライフを増やすというバランスではなく、創造性が発揮できて生き生きと活躍できるワークとライフのバランスを目指すことが大事です。